集団回収を再評価する-協働による新たな展開

民間主体回収の可能性に関する調査研究報告書より

スチール缶リサイクル協会では、平成17年度から、集団回収や学校回収、店頭回収など、行政による分別収集以外の民間が主体となったリサイクルルートについて、実態調査や推進方策の研究を行っています。平成19年度の調査から、特色のある事例を紹介します。

東京都葛飾区 PTAと学校の協働による回収

葛飾区では、区内の多くの小学校で集団回収が実施されている。回収日には校区内の住民が自宅前に資源を出し、児童の父母が自分の車で学校まで集め、待機している資源回収業者のトラックなどに積み替える。学校を拠点とした回収の利点は校庭を利用できるために、大量の資源を扱うことができる。校区全体を対象とするために作業は大変だが、PTAは大勢の父母を動員できる。A小学校では毎月1回実施し、年間の収益は売上と報奨金を合わせて130万円にも達する。なおそれらの収益金は学校の環境整備に活用されている。

埼玉県上尾市 集団回収で多品目を回収

上尾市は集団回収の対象品目として、紙類(新聞・雑誌・段ボール・紙パック)、ボロ布、金属類(スチール缶・アルミ缶)、びん類(生きびん・カレット)の各品目を回収している。集団回収と行政回収の比率はやや行政回収が多いが概ね5:5となっている。なお、スチール缶以外に、自転車やスチール製品も集団回収で回収されている。

北海道江別市 集団資源回収量は行政の資源回収量の10倍

江別市では紙類以外の資源は分別収集を実施しているが、なるべく集団資源回収を活用するよう呼び掛けている。集団資源回収量は行政の資源回収量の約10倍。スチール缶も集団資源回収の品目の1つで、実施団体・回収業者双方への奨励金の対象となっている。学校でも資源回収が盛んで、市内の28校中27校で実施されている。集団回収でありながら戸別収集が行われており、古紙や缶以外に、金属製品やカレットも回収対象となっている。

「協働型集団回収」の実態調査結果(英語版)

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