東京都清瀬市では、「清瀬市まち美化推進協議会」が中心となって、まち美化推進活動や清掃活動が行われています。
同協議会の活動を通じて、地域住民のまち美化に対する意識は高まり、現在では、多くの人たちが美しいまちづくりに取り組んでいます。

まち美化推進の意識高揚が活動の輪を広げる

清瀬市まち美化推進協議会は、1998年5月に、地域住民や環境美化ボランティア、商店会や商工会、大型スーパーなどによって設立されました。

協議会の設立にあたっては、97年12月~98年3月にわたり清瀬市で実施された「まち美化モデル実験」が大きな原動力となりました。実験では、あき缶追跡調査や分別型回収容器の設置、門掃きによるごみ量調査、環境カルテの作成、市民パトロールなど、散乱ごみの実態調査が行われました。実験終了後には、多くの住民から「美化活動を継続していきたい」という声がわき上がり、これをきっかけに、自治会や商店会などを通じてバラバラに活動していた地域住民が、一体となって美しいまちづくりに取り組むことになったのです。

協議会の運営には各団体から選ばれた幹事があたり、事務局(清瀬市市民部生活環境課)、協賛団体・協賛企業と連携して、まち美化推進に取り組んでいます。活動内容は、(1)美化活動の推進・啓発 (2)清掃活動(市内一斉清掃:年2回)(3)美化に関する調査・学習活動などです。今年5月に行われた市内一斉清掃には1,900人以上の住民が参加し、大いに盛り上がりました。協議会の活動を通じて、まち美化推進の意識は高まり、活動の輪は着実に広がっています。

コーディネート役としてボランティア・行政・事業者の連携強化を図る

現在、協議会と事務局では、まち美化を効率的に進めていく環境整備に着手しています。具体的には、(1)美化清掃ボランティアの活動状況を把握し、活動しやすい環境をつくっていく (2)道路・河川・公園など行政の管理下にあるものについては、事務局を通して調整を行う (3)協賛団体・企業を発掘し、協力を求めていく、といった活動を協議会がコーディネートし、ボランティア・行政・事業者の連携強化を図ることによって、まち美化活動の推進・発展を目指します。

さらに清瀬市では、今年度から新たな取り組みとして、アダプト制度をスタートさせます。アダプト制度とは、養子にするという意味が示す通り、道路などを一定区間に区切り、住民が里親となって里子(1区画)の清掃を担当するというものです。清瀬駅前ロータリーでは商店会、大型スーパー・鉄道・バス・タクシー会社などが、市立の公園では近隣の自治会が担当して清掃活動を行う予定です。協議会は今後、このアダプト制度のPRを積極的に行い、多くの参加者を募って対象地域を広げていきたいと考えています。まち美化の気運が高まるなか、美化活動を発展させていくために、清瀬市では、協議会が中核となって構造的な環境整備や効率的なシステム構築に取り組んでいるのです。