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「STEEL CAN AGE」Vol.8 浅井愼平号

MAIN REPORT

Vol.8 浅井愼平号
2002年9月発行

ヨーロッパ
それぞれの国情に
合った手法でリサイクルに挑む

第7回欧州リサイクル状況視察報告より

ドイツをはじめ、環境先進国と呼ばれる国が数多くあるヨーロッパでは、90年代初頭から容器包装リサイクルの気運が高まってきた。94年にはEU(欧州連合)指令において、総リサイクル(マテリアルリサイクル)率25〜45%という各国共通の目標を掲げ、さらに現在では、2006年までに55〜70%とする、容器包装の新たな厳しい目標が提案されている。15の加盟国ではいまこうした情勢をふまえて、それぞれのローカルコンディションに合わせた独自のリサイクルシステムづくりを進めている。
スチール缶リサイクル協会では、去る4月23日から5月4日まで、こうしたヨーロッパのリサイクルにおける新たな動向を視察するために調査団を派遣した。今回のメインレポートでは、調査団の報告書の中からいくつかのポイントに絞りご紹介しよう。

EU指令の新たな目標値に
 各国独自の理念で取り組む
EUの2000年のスチール缶リサイクル量は167万トンに達した。前年比15%の増加、率に換算すると2%アップの49%となった。

欧米各国と日本のスチール缶リサイクル率
欧米各国と日本のスチール缶リサイクル率

EU内で最も進んでいるのはルクセンブルクの93%で、ドイツとオーストリアが80%に近づき、ベルギーとオランダは77%、スウェーデンとデンマークはほぼ70%に到達しており、2006年までにEU全体で50%という金属容器に課せられる新たな指令案が現実的なものになってきている。

収集方法は、各地域の状況に合わせて、数種の品種を混合で収集するカーブサイド(分別収集)方式や、金属缶を持ち込む拠点方式、家庭ごみとして混合して集める方式を組み合わせて行われているが、最終的には焼却炉からの回収が約半分を占めている。

今回の訪問国は、ドイツ、ベルギー、フランス、イギリスの4カ国。各国とも循環型社会形成(Sustainable Development)を目指した真剣な取り組みがなされ、容器包装については、EU指令に基づく国毎の法整備が進み、リサイクルシステムづくりが進んでいる。しかし、各国それぞれの経済環境や理念があり、決して一律の政策がとられているわけではない。

容器包装のEU指令
  ’94/62/EU 容器包装指令 ’06年までの新指令(案)
総リカバー率 50〜65% 60〜70%
総リサイクル率 25〜45% 55〜70%
個別
ガラス 15% 60%
15% 55%
金属 15% 50%
プラスチック 15% 20%
※総リカバー率:マテリアルリサイクル、熱回収、ケミカルリサイクルを含めた指標
※EU15ヵ国:ドイツ・フランス・英国・ベルギー・オランダ・ルクセンブルグ・オーストリア・アイルランド・イタリア・スペイン・ポルトガル・ギリシャ・フィンランド・スウェーデン・デンマーク


手法は大きく分けて2種類ある。

一つは「グリーンドット(Green Dot)システム」と呼ばれる中身メーカーが事業者責任を負い賦課金を支払う手法で、もう一つは、素材・製缶・飲料・流通といった関連業界が責任を分担し、再生製品を製造する業界から容器包装回収手形を購入する「PRN(Packaging Recycling Note)システム」という手法だ。

現在PRNを採用するのはイギリスだけで、それ以外のEU諸国はグリーンドットを採用している。ただしグリーンドットについても、その運用手法は各国で異なり、特に収集業務への自治体関与の有無や、リサイクル対象物の選択によりコスト差が大きく出ている。

ここでは、各国の事例の中でも、リサイクル先進国と言われるドイツと、独自のグリーンドットシステムを運用するベルギー、唯一PRNを採用しているイギリスの事例を中心に触れることにしよう。

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