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「STEEL CAN AGE」Vol.9 星野知子号

STEEL CAN HISTORY

Vol.9 星野知子号
2003年4月発行

■ 材料技術の挑戦(2)

ー丈夫なスチール缶は“クリーンで柔らかい鉄”から生まれる

自動販売機で買ったばかりの缶がアスファルトに落ちて破裂してしまった…そんな経験はないだろうか。特に缶ビールや炭酸飲料缶は内部の圧力が高いため、衝撃によって破裂しやすい。こうした破損は年間2,000件にも及ぶと言われている。しかしその中で、スチール缶の破損事例は1件もない。飲料缶の第一の役割は、製造から流通を経て、美味しい中身を消費者にそのまま届けられること、つまり内容物の保持に他ならない。もともと鉄は人類史のはじめから鉄器として使われ、今もなお大形建造物などさまざまな用途で使われる。他の素材がとって変わることができないのはこの強さがあるからだ。
「材料技術の挑戦(2)」では、この鉄をさらに薄くて強く、そして成形性に富む缶用原板へ高めるための技術をご紹介する。そのキーワードは「介在物のないクリーンな鉄」「柔らかい鉄」だ。
クリーンだから薄くしても強い鉄ができる 缶となる素材を製鉄所で製造するとき、薄くした原板の中に鋼(はがね)の成分が酸化してできたアルミナなどの非金属(介在物)、特に大型の物質が存在すると、成形の際、曲線部の割れや側壁の破れなどを起こしてしまう。ただし大型と言っても、直径10〜100μm(100μは10分の1mm)といったほとんど肉眼では見えない微小なものだ。薄くても強い原板をつくるためには、こうした介在物の絶対量を減らし、細粒にする必要がある。例えば粘土を薄く伸ばすとき、中に小石があるとその部分から崩れてしまう。少々極言ではあるが原理はそれと同じだ。鉄は力を加えると伸びるが介在物である非金属物質は伸びないのである。特にDI缶などの2ピース缶では、1枚の板をコップの形に伸ばして変形させる過酷な絞り