吉田秀彦(柔道家)

柔道教室で小中学生に教えているけど、親がしっかりしている家は子供も礼儀が身に付いているし、親が甘い家は子供も礼儀ができていない。すごくわかりやすい。最近は甘い親が増えていて、何事にもすぐ親が出てくる。柔道の練習でちょっと怪我したとか、昔だったら信じられないようなことでね。柔道の練習で怪我するのは当たり前。それを怪我した本人じゃなくて親が言ってくるんだ。子供もそれに慣れて自分で解決しようとしない。だから、あき缶を捨ててもいいのかどうかとか、自分で判断できない。親も子供も意識改革が必要だと思うよ。俺も柔道教室の子供たちの意識改革はどんどんしていきたいね。

俺の場合、親よりも先輩たちがすごく厳しかった。柔道のために13歳ぐらいで親元から離れて東京に出てきて、それからずっと寮生活。そこで礼儀とか徹底的に教えられた。団体生活だったから、たとえば一人があき缶をポイ捨てしたりすると連帯責任。みんなに迷惑がかかる。だから各自が気をつけるようにしてたね。そんな厳しい先輩たちのおかげで、俺はあき缶のポイ捨てはよくないことだって意識が自然と身に付いてる。今ではしっかり分別して捨ててるし。

新日鉄にいたとき、俺のいた本社にはスチール缶がいろいろ飾ってあったんだ。そのときは鉄はいろんなものに変わるのだなと漠然と思っていたけど、俺たちが飲み終わったあき缶もまた何かに変えられるってことだよな。やっぱりあき缶はきちんと捨てたいね。

去年の夏に柔道教室の生徒とその親たちと一緒にキャンプに行ったけど、中にはちゃんと後片付けのできない人もいるんだ。親でもしっかりゴミやあき缶の後片付けができていない人は、ビシビシ注意させてもらったよ。子供は親の行動を見てるからね。最後はもちろん、ちゃんと分別収集して帰って来たよ。

いまは当たり前のことが当たり前にできない人が増えてると思う。挨拶をするとか、あき缶のポイ捨てはしないとか。そんな当たり前のことが当たり前にできるように、柔道を通じて子供たちに教えていきたいね。(談)

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