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「STEEL CAN AGE」Vol.15 大橋マキ号

Vol.15 大橋マキ号
2006年2月発行

本当は「ゴミ」ではないんです。
いい流れの中で感じていれば、
すべては必要なものなんです。

大橋マキ(アロマセラピスト・ライター・アナウンサー)

3年くらい前に「ロハス」という言葉を聞いたときに“これかも!”と思いました。「エコ」はストイックでやらされている感があったし、「スローライフ」にも違和感があったんです。仕事を一気にやりたい時など、時にはファストが心地よいこともあるはずなのにって。「ロハス」が「エコ」と一番違う点は、受身ではなく、自分が楽しく心地よいことを選びとっていけば、それが環境を大切にすることにつながることだと思います。

大橋マキさん 例えば、海でボディボートをしていると、目の前にゴミが浮いていることがあります。海の心地よさの中で見ると、普段見るゴミよりも不快で残念に感じるので、思わず拾って持ち帰ります。誰かに言われて拾うのではなく、私自身がそこにゴミがあってほしくないから拾う。あくまでも自分発信です。

モルジブの島々では、自家発電し、海水を真水にして使い、ゴミを堆肥にするなど、可能なかぎり生活に必要なものをひとつの島の中で循環して施設を運営しています。そして周囲は生命豊かなインド洋。私でも自分の背丈ほどの魚を1本釣りできるほどなんです。漁師さんたちは、自分たちの仕事場である海で観光客が釣りをすることも快く迎えてくれます。そんな自然と共存することを大切にしている島で、処理しきれないゴミを島の外に出すためリアカーで運ばれているのを目にしました。自分たちがリゾートで楽しんだ結果、美しい島にゴミしか残せないのかと思うと、とても恥ずかしい気持ちになり、私たちにできることを探さなければいけないと素直に感じました。

宇宙飛行士、昆虫博士・・・環境に関わりのあるさまざまな方に取材をしていますが、特にこの分野の方に聞きたい!と思っているわけではなく、呼ばれるにまかせているだけなんです(笑)。いろんな専門家の方に会うと、顕微鏡の倍率を変えるみたいに違った見方があることに驚きます。例えば、野口さんのように宇宙ステーションを建てている人は、グローブの握りの強さや肉体作業を通して宇宙を感じます。昆虫博士は、森を見る“ひき”の見方と、捕まえた虫を見る“より”の見方を教えてくれます。それぞれの感性や直感でしか分からないことにとても興味がありますし、全然知らない世界でも、こんなに魅了されたり共感できるんだと思うと、世界に関係ないものなんてないなと思います。だから、偏見を持たずにいろんな人や場所に会いたいと思います。流れに身をゆだねてちゃんと感じていれば、行くべきところに連れて行ってくれる気がします。

私は自分の生活で身近に感じられないと自分の中に吸収できないんです。アロマの勉強のときも、資格をとりたいというより病院で使われているアロマを見たくてイギリスに行きました。自分の中に残らないものは、人の中にも残せないと思うので、もっと自分を野放しにしてたくさん感じて、感じたことを多くの人に伝えたいと思っています。(談)
大橋マキさんに、鉄をリサイクルする製鉄所の現場を見学していただきました。

「製鉄所でエネルギー消費量やCO2排出量の少ない鉄スクラップを使っている、と言うことは、例えばレストランが“有機野菜を使っています”ということと似ていますか?」など、大橋さんからの質問や反応は身近な生活から出てくる、とても新鮮なものでキラキラした笑顔が印象的でした。
大橋さんのブログで、この製鉄所見学についてレポートしてくださっています。ぜひご覧ください。
http://aromania.cocolog-nifty.com/maki_o/2006/01/post_1.html
: PROFILE :
1976年10月30日神奈川県出身。元フジテレビアナウンサー。退社後イギリスで植物療法を学びアロセラピストの資格を取得。現在は、病院などでアロマセラピストとして活動するほか、取材、執筆、翻訳、ラジオパーソナリティなど多方面で活躍中している。
●大橋マキブログ http://aromania.cocolog-nifty.com/maki_o/
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