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「STEEL CAN AGE」Vol.18 毛利衛号

Vol.18 毛利衛号
2007年7月発行

人間の未来に必要なのは、
意識を変えること、そして、
具体的に実行していくこと。

毛利衛(宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士・日本科学未来館館長)

スペースシャトルに二度搭乗し、宇宙を体験されている毛利さん。
持続可能な未来のために、私たちに必要なことをうかがいました。


毛利衛さん 人間が地球で生き続けていくためには、ふたつの見方ができればいいと思います。ひとつは、人間がいようがいまいが関係なく、地球は四十六億年存在してきたということ。「地球に優しく」とか、「地球のために」というのは人間のおごりなんだという意識です。もうひとつは、私たちが住める場所はこの貴重な地球しかないということです。人間はたまたま今地球にいるだけ。でも人間が存在できるのは地球しかないんです。だからこそ、自分たちが暮らしている環境を住みやすくすること、ゴミに埋もれないようにすることが、どれだけ貴重で大切なことか……。宇宙から地球を見るとそのことが非常によくわかります。

持続可能な未来のために必要なことは「実行」することです。何もしなければ百年後の私たちはゴミの山に埋もれてしまうかもしれない。でも、スチール缶のリサイクルもそうだけれど、地球から採った資源を人間も含めた生命に害がないように循環させる工夫をし続ければ、一千年間は埋もれずに済むかもしれない。もっと工夫すれば一万年埋もれずに済むかもしれない。それは、一人ひとりのゴミの分別排出はもちろん、企業が目先の利益だけじゃなく、資源を循環させることに貢献することや、一国が自分の国だけじゃなく、地球全体の自然を考えて行動することです。この「STEELCANAGE」も企業が具体的な行動を社会に伝える素晴らしい冊子だと思います。

日本は世界の中でも環境に対するトップクラスの意識を持っている国です。ユネスコで世界的に実施されている「ESD(Education for Sustainable Development)=持続可能な開発のための教育」を率先して実施していますし、特に小学生の意識は高いですね。環境を大切にすることや、その意味をきちんとわかっています。宇宙から見ると東京湾がずいぶんきれいになったことがわかります。それはやはり、法律をはじめ、下水をきれいにして流す技術とか、個人の意識とか、そういうことが日本はすごく進んでいるから実現できるのだと思います。

昨年、内閣府に設置されている「総合科学技術会議」の「第三期科学技術基本計画」の中に、初めて「環境に対して日本が世界のリーダーシップをとりましょう」という項目が盛り込まれました。例えば燃料電池など、「科学技術を使って地球を知り、地球を汚さないものを使っていくリーダーシップを日本がとる」ということが国の非常に大きな計画に明記されたのです。来年日本で行われるG8(主要国首脳会議)は、安倍総理の「環境を中心に話し合いを行う」という気持ちの表れとして、自然の大切さが実感できる北海道洞爺湖で開催されますね。持続可能な未来は占いやおまじないでは実現できません。日本はもっと、自分たちが持っている意識や科学技術に自信を持ってその力を発揮してほしい、世界に対してリーダーシップをとってほしいと思います。
: PROFILE :
1948年北海道出身。理学博士、日本学術会議会員、北海道大学助教授を経て、1985年宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構)の初代宇宙飛行士に選ばれる。1992年スペースシャトル「エンデバー号」に搭乗、宇宙実験を遂行。1998年NASA宇宙飛行士資格取得、2000年にはスペースシャトル「エンデバー号」に搭乗、地球陸地立体地図作成ミッションに参加。同年、日本科学未来館館長就任。現在、後進の宇宙飛行士指導と日本の最先端科学技術の理解増進および人材育成に従事。
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