JAPAN STEEL CAN RECYCLE ASSOCIATION お問い合わせ
スチール缶リサイクル協会
HOME
スチール缶を知る スチール缶リサイクル 協会の概要 STEEL CAN AGE スチール缶リサイクルQ&A
荻原 次晴号
平野 レミ号 横山 剣号 林家 たい平号 大東 めぐみ号 若村 麻由美号 大林素子号 加山雄三号 有森裕子号 高橋英樹号 斉藤慶子号
紺野美紗子号 榊原郁恵号 田中律子号 北倉茉奈・佳奈号 北野大号 長谷川理恵号 白井貴子号 毛利衛号 竹下景子号
リサ・ステッグマイヤー号 大橋マキ号 米村でんじろう号 梅沢由香里号 石原良純号 東ちづる号 吉田秀彦号
星野知子号 浅井愼平号 木場弘子号 吉田栄作号 庄野真代号 輪島功一号 増田明美号 中野浩一号 中嶋悟号
「STEEL CAN AGE」Vol.21 北野大号

CLOSE-UP

Vol.21 北野大号
2009年2月発行

揺れ動く
鉄スクラップの市況動向

スチール缶は回収されて「鉄スクラップ」となり、鉄鋼メーカーにおいてリサイクルされ、新たな製品として甦る。何にでも何度でも生まれ変わることが鉄スクラップ最大の特長だ。この鉄スクラップは一般的な工業製品のようにモノとして生産されるのではなく、“発生品”であること、価格が市場の需給動向を敏感に反映する“市況品”であることなどから、価格設定が一般的な鉄鋼製品とは異なっている。
今回は鉄スクラップについて、林誠一氏((株)鉄(スチール)リサイクリング・リサーチ代表取締役)と、小山正氏((株)日刊市况通信社代表取締役社長)のお二人からお話を伺い、鉄スクラップの基礎知識と近年の価格変動推移を紹介するとともに、今後の市場を展望する。

かつてない異常な乱高下を示した07〜08年
 〜3局面に分けての分析〜
2007年後半〜2008年の鉄スクラップの市況価格はかつてないほどの乱高下を示した異常な年となった。

近年の鉄スクラップの市況価格のトレンドを概観すると、バブル経済時の1990年代前半に2万円(t当たり。以下同)前後だった価格が、2001年7月には6,000円近くまで下がり市場最安値を記録して、その後は再び上昇傾向になった(図1)。

【図1/(株)日刊市况通信社調べ 関東H2炉前平均価格の推移】
(単位:千円/t)
図1/(株)日刊市况通信社調べ 関東H2炉前平均価格の推移
注:「H2」とは鉄スクラップ検収統一規格の中の「ヘビーの2」を指しており、市中価格の代表的指標とされているもの。

それが2008年7月に6万7,550円の市場最高値となり、数ヵ月後の11月第3週には1万円にまで下降し、現在は2万円弱で推移している。

林氏は、こうした異常な状況にあった時期を、次のように3局面(A〜C)に分けて分析している(図2)。

【図2/林誠一氏による2008年鉄スクラップ市況価格を3局面に分けたグラフ】
(単位:千円/t) (H2 3地区平均炉前価格)
図2/林誠一氏による2008年鉄スクラップ市況価格を3局面に分けたグラフ
データ:(社)日本鉄源協会モニター調査。 08年7月までは月次、以降は週間(例:9.2は9月第2週を示す)

.2007年11月の3万5,300円が2008年7月に6万7,550円にまで高騰した時期。この時期は国内の電炉、高炉メーカーが増産に向かっているところに韓国メーカーの引き合いによる需要が高まり、いわば三つ巴で取り合い状態となり需給が非常に逼迫した。
.2008年8月に入り国内電炉の夏季休暇による減産と海外需要減により下落した時期。海外の需要減はスクラップ価格の高騰によるもので、その下落を受けて、一旦輸入を見合わせていた韓国が9月には輸入を再開し、さらに国内電炉が夏季休暇を終えて購入を再開して再び上昇に転じた。
.2008年10月早々の4万5,000円から11月3週の1万円へ急暴落。この要因は鉄鋼需給や鉄源需給のみならず、米国を震源とする世界同時不況が影響している。

|1|23
Copyright