JAPAN STEEL CAN RECYCLE ASSOCIATION お問い合わせ
スチール缶リサイクル協会
HOME
スチール缶を知る スチール缶リサイクル 協会の概要 STEEL CAN AGE スチール缶リサイクルQ&A
荻原 次晴号
平野 レミ号 横山 剣号 林家 たい平号 大東 めぐみ号 若村 麻由美号 大林素子号 加山雄三号 有森裕子号 高橋英樹号 斉藤慶子号
紺野美紗子号 榊原郁恵号 田中律子号 北倉茉奈・佳奈号 北野大号 長谷川理恵号 白井貴子号 毛利衛号 竹下景子号
リサ・ステッグマイヤー号 大橋マキ号 米村でんじろう号 梅沢由香里号 石原良純号 東ちづる号 吉田秀彦号
星野知子号 浅井愼平号 木場弘子号 吉田栄作号 庄野真代号 輪島功一号 増田明美号 中野浩一号 中嶋悟号

「STEEL CAN AGE」Vol.24 榊原郁恵

Vol.24 榊原郁恵号
2010年8月発行

スチール缶の歴史

食品・飲料容器として
果たしてきた役割を探る

本誌では、スチール缶リサイクル協会が数十年来社会に寄与する目的で取り組んできたスチール缶の散乱防止や再資源化を推し進めるため、環境美化や3R推進の最新のさまざまな取り組み情報を取り上げてきた。今回はこのスチール缶そのものの誕生から現在の普及までの経緯を振りかえることで、社会に果たしてきた役割を再認識してみたい。

缶詰の誕生 豊かな生活を支える加工食品


1804年 フランスで缶詰原理を発明 —長期保存を可能にした密封殺菌
缶詰の原点は、1804年にフランスでニコラ・アペール(写真1)が缶詰製造原理を発明したことにさかのぼる。時代はフランス革命後に皇帝となったナポレオン・ボナパルトが、ヨーロッパ戦線を東奔西走していた頃。ナポレオンは軍隊の士気を高め戦闘力を維持するため、戦線で栄養があり新鮮な食料を大量に供給する必要性を痛感し、新たな食品貯蔵法を懸賞金つきで募集した。アペールはコルクで栓をしたガラスびんに加熱殺菌した食品を封入するという缶詰製造原理の発明によって、ナポレオンの懸賞金を手中に収めた。
写真1/ニコラ・アペール
写真1/ニコラ・アペール

 アペールの缶詰製造原理の発明から6年後の1810年に、イギリス商人のピーター・デュランが、食品保存用容器にブリキ缶を使うことを考案し特許を取得。1812年にはイギリスで世界初の缶詰工場が設立され、スープや肉野菜混合煮の缶詰が製造された。それまで乾燥・塩漬け・燻製・発酵などによって食品の賞味期間を延ばす工夫がされていたが、缶詰の誕生によって、食品本来の味と栄養をほとんど損なうことなく長期保存することが可能になり、しかもどこへでも効率的に持ち運ぶことができるようになった。缶詰の誕生について、(社)日本缶詰協会の沼尻光治専務理事は次のように解説する。

 「缶詰は密封と殺菌の技術を併用することで長期保存を確立し、内容物の経時変化を非常に遅くすることに成功しました。では、なぜ容器はびんではなく缶でなければならなかったかというと、食品を経時変化させる要因に紫外線があります。びんは無色透明から着色までいろいろありますが、缶のように紫外線を完全には遮断することはできません。長期保存を可能にする容器として、缶が遮光性に優れていたからです。しかし缶詰には当初、密封性に弱点がありました。それを二重巻締法(図1)という技術を確立することで、製品としての安全性は飛躍的に高まり、その後の普及につながりました」

図1/二重巻締法
図1/二重巻締法
スチール缶リサイクル協会では、リサイクル率を算出するための再資源化重量の精度をより上げるため、2008年度からシュレッダー処理され製鉄原料として再商品化されたスチール缶重量の調査を開始した。

調査は全国8ブロック(北海道、東北、北陸、関東、東海、近畿、中四国、九州)に分け、シュレッダー処理量の多い鉄スクラップ取扱事業者を個別訪問して実施。その結果、約30社で再資源化されていたスチール缶重量を把握した。スチール缶リサイクル協会は2009年度以降も調査を継続し、スチール缶リサイクル率の詳細な実態把握に努めていく。

|1|234
Copyright