缶詰料理研究家 タカイチカさん

これまでに食べた缶詰は世界30カ国1,500種類以上にものぼるというタカイチカさん。 その豊富な知識と経験を生かし、缶詰料理研究家として活躍するタカイさんに缶詰の魅力を語っていただきました。

缶詰は200年という長い歴史を持つ完成された食品包装技術ですが、ここ数年でも、ご家庭で食べたあと、あき缶を分別排出しやすいように、ノンオイルのツナ缶などが開発されています。リサイクルが簡単にでき、健康志向にもマッチしています。もちろん常温保存もできます。缶詰はとっても便利な食材だと言えます。

ただ残念なことに、缶詰に対する一般的なイメージは代用品、手抜きというもので、何もなくて困ったとき仕方なく食べるものと思われています。生鮮や冷凍など、他の食品に比べて一段低く見られています。“たかが缶詰”という感じです。

私も初めはそうでした。でも缶詰のおいしさに気づいてから、食材の一つとして料理できないかと考えるようになりました。缶詰は加熱・殺菌されているので開けてそのまま食べることはできますが、ひと手間かけることで、さらにおいしい料理に変わっていきます。

今ではさまざまな缶詰料理が紹介されるようになりましたが、例えば鶏肉がないから代わりにツナ缶を使いましょうというものが多いように思えます。私はレシピを考えるとき、まず素材にする缶詰のおいしさはどこにあるのだろうかと考えます。だから鮭缶の場合は、汁がおいしいところを際立たせて味噌汁仕立てに調理したり、鮭の身の柔らかい風味を際立たせたいなら白菜を使い純和風に調理したりします。

缶詰の魅力は、新鮮で旬な食材をすばやく調理、加工して閉じ込め、しかも化学的な保存料を一切添加していないところにあります。缶詰の生産流通履歴をたどれば、この一缶にどれだけ多くの人たちの想いが詰まっているかがわかります。皆さん、そんな素敵な缶詰を使った料理にチャレンジしてみてください。

タカイさんの缶詰レシピは、www.通販生活
http://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/local_foods/kan_recipe.html)でご覧いただけます。