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「STEEL CAN AGE」Vol.27 高橋英樹

Vol.27 高橋英樹号
2012年2月発行

鉄スクラップ 
リサイクルの今後を
見据えて





分別排出・分別収集されたスチール缶は、鉄スクラップ処理業者を通じて鉄鋼メーカーに運ばれ、さまざまな鉄鋼製品の原料としてリサイクルされる。前号に引き続き、スチール缶リサイクルに欠かせない鉄スクラップ処理について紹介する。今回は、(社)日本鉄リサイクル工業会の中国・四国支部長を務める平林久一氏(平林金属(株)代表取締役)にお話を伺った。

グローバルに資源循環を捉える
山陰や四国など広範囲にわたる中国・四国エリア。陸上・海上交通の便が良く、関西圏から名古屋、九州エリアは2時間圏内。全国の鉄スクラップ発生量約3,500万トン/年(2009年)のうち、約11%を占める(中国7%、四国3%)。
日本鉄リサイクル工業会中国・四国支部は、この10年で約38社が新たに加わり、現在の会員数は110社にのぼる。韓国や中国など近隣諸国の旺盛な需要を踏まえ、同支部では活発に情報交換が行われているという。
「地域に眠るリサイクル資源を掘り起こすだけでなく、アジアからトルコ、アメリカ、ヨーロッパに至るまで、グローバルな視点で資源循環を捉えようという意識の高揚が、当支部内にも見られます」
市民の理解を促し地域に根ざしたリサイクルを推進  地球規模での資源循環の実践を目指す一方、もちろん地域に根ざしたリサイクル活動もしっかり行われている。例えば岡山県岡山市では、2010年6月からごみ減量化に向けた取り組みの一環として、家庭から排出される資源化物の回収拠点と品目が拡大された。この施策を受けて、市内48業者でつくる岡山再生資源事業協同組合が、民間業者の敷地を資源化物回収拠点と して開放している。平林金属も5拠点で受け入れ体制を整えている。
「長年資源回収に取り組んできましたが、当時はまだ缶の中に食べかすやタバコの吸殻が混入するなど、分別排出の重要性が市民に認知されていませんでした。組合で初代の理事長を務めていた私は、10年にわたって全市内を説明して回りました。その効果もあり、今ではきれいに洗って徹底した分別が行われています。
私たち鉄スクラップ業者にとって、ごみ処理費は経営の大きな課題であり、いかにごみを減らすかが至上命題です。スチール缶は、磁力選別機で選別できるため、設備の合理化もしやすい。また、錫めっきフリーなど缶の品質が向上したこともあり、不純物が少なくリサイクルしやすいため、鉄鋼メーカーなどお客様に喜ばれる材料。リサイクルするうえでごみの発生や電気の使用料など最小限の手間・コストで済むリサイクルの優等生です」


(社)日本鉄リサイクル工業会の中国・四国支部長 平林久一氏


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