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「STEEL CAN AGE」Vol.30 大林 素子

Vol.30 大林 素子号
2013年8月発行
缶素材の軽量化(薄肉化)により鉄鋼資源の採掘量を削減し、社会的コストと環境負荷低減を目指す「リデュース」。スチール缶製造業界は、素材技術と製缶技術の相乗効果で今日まで着実に省資源の成果をあげてきた。先頃、スチール缶リサイクル協会では、国内大手事業者数社の協力を得て、代表缶種である200ml缶の軽量化推移を調査。その結果、1950年代にスチール飲料缶が登場して以降、積極的なリサイクル活動とともに、製造業界が長年の研究・技術開発を通して実績を積み上げた、リデュースと環境配慮設計への努力の軌跡が明らかになった。

1970年代から継続的に軽量化と環境配慮設計に取り組む

1954年のぶりき(錫めっき鋼板)を使用した200ml缶(半田缶)オレンジジュースの登場後、68年の「缶入りコーヒー飲料」を機に、本格的に市場が拡大して生活に浸透したスチール缶飲料。70年代になりごみの最終処分場逼迫問題が浮上する中で、同年代後半から自治体による分別収集と鉄鋼メーカーによるスチール缶再資源化研究が進められた。

以前は、スチール缶は鉄鋼メーカーでの再利用において、錫を含有していることで使いづらいと敬遠されていたこともあり、鉄鋼メーカーと製缶メーカーは共同で、錫を使用しない「ティンフリースチール(TFS)」を開発し接着缶に適用、スクラップの高品質化による資源循環性の向上を図った。しかし強度などの品質信頼性の観点から、従来缶より材料使用量(重量)が増加した。

そのため80〜90年代初頭にかれたスチール缶製造業界のリデュース努力により、スチール缶の軽量化・省資源は大きく進展した。

素材・製缶技術の両輪で軽量化を実現してきたスチール缶

スチール缶の軽量化は、製造方法の見直しや開発により、はんだ缶から接着缶、溶接缶へと進化した3ピース缶、胴底と蓋の2つの部品からなる2ピース缶の開発と歩んだ。これは缶用鋼板の強度向上による薄肉化と成形性向上など、製缶技術と缶素材製造技術の各開発要素の組み合わせにより実現したものである。

林 伸行氏例えば、1973年に登場した「スチール2ピース缶(DI缶)」は、鋼板の性質を決める製鋼段階での二次精錬や連続鋳造により不純物・介在物を徹底的に除去した高強度かつ成形性に優れた軟らかい材料と、打ち抜いた薄鋼板を絞り加工やしごき加工でカップ状(底付きの缶胴)に成形する新たな製缶技術との組み合わせにより可能になった。開発当初41gだったスチール2ピース缶(350ml)は、鋼板のさらなる薄肉化を経て90年代には30gを切るレベルまで軽量化され、現在では350ml缶全般で63%、200ml缶で20%の軽量化を達成している。

一方、環境配慮設計では、1990年代に新たな製缶方法により塗装を省略する2ピース・3ピースのラミネート缶が登場し、製造時のエネルギー消費とCO2排出量の大幅な低減を図った。

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