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「STEEL CAN AGE」Vol.31 若村 麻由美

Vol.31 若村 麻由美号
2014年2月発行
富士山が念願の世界遺産に登録された。長らく候補地として検討されながら、なかなか推薦に至らなかった理由の一つに、ごみの不法投棄による環境悪化があげられていた。その汚名をどのように返上したのか。地元の取り組みを紹介する。

清掃活動は"気づき"をもたらす

富士山には静岡県側に3カ所、山梨県側に1カ所の登山道がある。それぞれに特徴があるが、山梨県側の吉田・河口湖口は東京方面から近く、年間約23万人の登山者が訪れ、最も賑わう。

富士山の環境を守るため、山梨県では1972年から美化活動が行われている。県や県観光連盟、県新生活運動協会、山梨日日新聞社、山梨放送などの提唱によって、(公財)富士山をきれいにする会が結成され、これまでに延べ131万2,549人が清掃活動に参加し5,017tのごみを回収処理。2002〜06年には県山岳連盟が五〜八合目の登山道を清掃し6.1t、2007〜08年には静岡県と合同で山頂清掃活動を実施し1.6tのごみを回収処理してきた。またNPO法人富士山クラブは2004年から山梨・静岡両県にまたがり清掃活動を続けている。

「おかげさまで五合目以上の登山道からごみが消えました。しかし、よく見ると陶器やガラスの破片が散らばっていますし、大雨などで土砂が流されるとかつて埋められたごみが出てきます。一方、五合目以下の山麓では、残念ながら不法投棄が絶えません」(山梨県観光資源課・滝島啓介氏)

山麓の不法投棄対策として、富士山レンジャーなどが監視パトロールを続け、未然防止と早期発見・拡大防止、撤去・適正処理を実施している。富士山レンジャーが発見したごみの内訳はタイヤ18%、パソコンやエアコンなど18%(テレビを除く家電)、テレビ11%の順に多い。散乱分布を見ると、これまで道路から離れた山林に投棄する事業者による大量廃棄型であったが、最近では道路沿いに投棄する個人による少量廃棄型の傾向にある。投棄のピークが4月と10月で、引越やタイヤ交換のシーズンと重なる。一般消費者が乗用車などで運び、不法投棄しているものと見られる。

不法投棄されたごみは、不法投棄した人が片づけるのが大原則だが、県は市町村、NPOなどと連携して、長期間放置されているごみの撤去活動を実施している。2011年8月〜翌12年7月、県は富士山クラブと県カーリサイクル協同組合などと協働し、鳴沢村の山林内に放置されていた3,597本の廃タイヤを計9回の活動で全て撤去した。

「規模が小さな市町村では処理費が確保できず、かつてはボランティア清掃したくてもできないという状況がありました。今は"自分たちが守る""一緒に取り組もう"と盛り上がっています。回収したごみは資源循環されています。清掃活動はライフスタイルを見直す"気づき"をもたらしてくれます。しかし、ごみの持ち帰りにも限界があります。観光地としての分別回収の仕組みづくりが求められています」(富士山クラブ・青木直子氏)

 

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