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スチール缶リサイクル

スチール缶プレスの価格

自治体でのスチール缶プレス売却価格とスクラップ価格の関係

自治体で選別加工したスチール缶プレスは、ロット等の関係から、あいだにスクラップ処理業者、運搬業者などを通して鉄鋼メーカーに納入されます。このため鉄鋼メーカーでのスクラップ購入価格(炉前価格)から、中間経路でのコストを差し引いた価格が自治体のスチール缶プレス売却価格となります。

スチール缶プレスの価格動向(2022年~2023年)

スチール缶プレス価格も高止まり、2023年は過去2番目の水準

スチール缶プレス価格も高止まりする相場展開を続けています。関東地区のスチール缶プレスの年間平均価格(電炉メーカーの購入価格)は、2022年が過去最高値の1トンあたり47,100円。2023年7月までの平均は44,900円で過去2番目の水準を維持しています。2022年9月以降、月間平均価格が4万円を割り込むことは1度もなく、高値を維持しています。原料として利用する電炉メーカーでは、品質が安定し、成分が明確なスチール缶スクラップに対する高い評価が定着しています。鉄鋼業のカーボンニュートラル実現を見据え、CO₂排出削減を図る手段として、国内外で鉄スクラップの利用がさらに拡大する見通しです。その中でスチール缶スクラップの評価がさらに高まることになりそうです。製鋼原料としての存在感が増しているため、高品質なスチール缶は現在でも高値で取引されています。