スチール缶プレスの価格
自治体でのスチール缶プレス売却価格とスクラップ価格の関係
自治体で選別加工したスチール缶プレスは、ロット等の関係から、あいだにスクラップ処理業者、運搬業者などを通して鉄鋼メーカーに納入されます。このため鉄鋼メーカーでのスクラップ購入価格(炉前価格)から、中間経路でのコストを差し引いた価格が自治体のスチール缶プレス売却価格となります。
スチール缶プレスの価格動向(2023年~2024年)
スチール缶プレス価格は高止まり、2022年9月以降4万円台を維持
スチール缶プレス価格も高止まりする相場展開を続けています。関東地区のスチール缶プレスの年間平均価格(電炉メーカーの購入価格)は、2022年が過去最高値の1トンあたり47,100円。2023年が45,100円。2024年は7月末での平均価格で45,900円。2022年9月以降、月間平均価格が4万円を割り込むことはなく、高値を維持しています。原料として利用する電炉メーカーでは、品質が安定し、成分が明確なスチール缶スクラップに対する高い評価が定着しています。鉄鋼業のカーボンニュートラル実現を見据え、CO2排出削減を図る手段として、国内外で鉄スクラップの利用がさらに拡大する見通しです。その中でスチール缶スクラップの評価がさらに高まることになりそうです。製鋼原料としての存在感が増しているため、高品質なスチール缶は現在でも高値で取引されています。