スチール缶プレスの価格
自治体でのスチール缶プレス売却価格とスクラップ価格の関係
自治体で選別加工したスチール缶プレスは、ロット等の関係から、あいだにスクラップ処理業者、運搬業者などを通して鉄鋼メーカーに納入されます。このため鉄鋼メーカーでのスクラップ購入価格(炉前価格)から、中間経路でのコストを差し引いた価格が自治体のスチール缶プレス売却価格となります。
スチール缶プレスの価格動向(2024年~2025年)
スチール缶プレス価格は3万5千円前後で小幅な値動きに終始
スチール缶プレス価格も2024年7 ~9月の急落後は小幅な値動きに終始し、概ね様子見横ばいの推移を続けています。関東地区のスチール缶プレスの年間平均価格(電炉メーカーの購入価格)は、2021年から4年連続で1トンあたり4万円台を維持しました。2024年は8月末までの平均価格が4万5,300円。月間平均価格は2024年9月以降、月間平均価格は3万5千円前後での推移を続けています。原料として利用する電炉メーカーでは、品質が安定し、成分が明確なスチール缶スクラップに対する高い評価が定着しています。鉄鋼業のカーボンニュートラル実現を見据え、高炉転炉法から電炉法への転換など具体的な計画が動き始めています。CO₂排出削減を図る手段として国内外で鉄スクラップの利用がさらに拡大する見通しです。スチール缶スクラップの評価はさらに高まりそうです。


