協会の動き
スチール缶リサイクル率84.2%達成
2000年のスチール缶リサイクル率が84.2%となり、昨年より1.3%向上しました。
リサイクル率向上の要因には、(1) 容器包装リサイクル法により、市町村における分別収集が拡大し、分別収集対象市町村数が全体の94%にあたる3,061に到達(2000年12月現在)していること、(2) 市町村のリサイクルセンターで選別・プレスされたスチール缶スクラップの品質評価が高まり、鉄鋼メーカーが安定的に受け入れる体制が整っていることがあげられます。
協会では、より一層のリサイクル推進を図るため、製缶から流通・回収・再資源化までの全体フローを作成するなど、今後ともリサイクル率向上のための諸事業を展開していきます。
今年で29回目となったキャンペーンでは、全国16ヶ所の観光地で、地元の観光協会・自治体、美化協力団体、ボランティアの方々の熱心な清掃・啓発活動が繰り広げられ、多くの市民の理解と協力を得ることができました。
ホームページをリニューアル
スチール缶リサイクル協会のホームページが今秋リニューアルされます。
新しいホームページでは、スチール缶のリサイクルの現状やポイ捨て防止・美化活動の現状についての紹介、KIDSコーナー開設など、より分かりやすく充実した内容にグレードアップしています。 URL:http://www.rits.or.jp/steelcan/
24時間テレビでスチール缶リサイクルをPR
8月19日、日本テレビ系列24時間テレビ『愛は地球を救う』番組内「家族対抗空き缶ピラミッド世界記録に挑戦」で、スチール缶リサイクルについて消費者に広くPRしました。
この番組は制限時間30分の間にあき缶をピラミッド型に何段積み上げられるかを競うもので、世界記録3.2m31段(使用数1万416缶)に4組の家族が挑みました。
協会は大和製罐(株)などの協力を得て、競技に使用するあき缶を提供。当日は会場となった広島県新市町の中央中学校から生放送で、スチール缶のリサイクル率が国内他容器と比較して高い水準にある現状や、競技で使用した缶はリサイクルされていることをPRしました。
全国東映系映画館で啓発CM上映
9月22日~10月5日の期間、『仮面ライダーアギト』『百獣戦隊ガオレンジャー』が公開される全国東映系映画館20カ所で、スチール缶のリサイクルやポイ捨て散乱防止を呼びかける啓発CMを上映します。
CM上映館は次の通りです。
【北海道地区】
★札幌東映
【宮城地区】
★仙台東映
【東京地区】
★丸の内東映、★新宿東映、★渋谷東映、★浅草東映、★テアトル蒲田、
★109シネマズ木場(6)、★池袋シネマサンシャイン4番館
【神奈川地区】
★伊勢佐木町東映、★川崎チネチッタ(3)
【千葉地区】
★千葉栄町東映劇場
【埼玉地区】
★大宮東映オスカー
【静岡地区】
★静岡ミラノ1
【愛知地区】
★名古屋東映
【京都地区】
★京都大宮東映
【大阪地区】
★梅田東映、★道頓堀東映
【福岡地区】
★福岡東映、★小倉東映
観光地合同美化キャンペーン開催
毎年恒例の「観光地合同美化キャンペーン」を今年も7~8月の期間にわたり全国16カ所で開催しました。
このキャンペーンは(社)日本観光協会と共同で実施したもので、地元の自治体や美化協力団体、ボランティアの皆さんが清掃活動を行うとともに、スチール缶のリサイクルやポイ捨て散乱防止を呼びかけました。
キャンペーンを実施した観光地および日時は次の通りです。
【北海道地区】
★地獄谷(北海道登別市)7月28日
★支笏湖(北海道千歳市)7月29日
【東北地区】
★白神岳登山口~白神岳(青森県岩崎村)7月14日
★岩木山頂、登山道、岩木山麓(青森県岩木町)7月20日
【関東地区】
★瀬波温泉海水浴場(新潟県村上市)8月7日
★本須賀海水浴場(千葉県成東町)7月28日
【中部地区】
★ヒスイ海岸(富山県朝日町)7月15日
★香嵐渓(愛知県足助町)7月28日
【関西地区】
★御殿場海水浴場(三重県津市)8月18日
★マキノサニービーチおよびその周辺(滋賀県マキノ町)7月20日
【中国地区】
★包ヶ浦自然公園(広島県宮島町)8月3日
★大山地区(鳥取県大山町)8月5日
【四国地区】
★うだつの町並み(徳島県脇町)8月5日
★高知城(高知県高知市)8月5日
【九州地区】
★伊王島町海水浴場(長崎県伊王島町)7月20日
★西之表市海水浴場(鹿児島県西之表市)7月13日
スチール缶は97.3%の市町村で資源回収されています
Q
私の住んでいる町では、可燃ごみと不燃ごみの収集だけで、資源ごみの収集は行われていません。こういう場合、スチール缶は最終的に埋立処分され、リサイクルされていなんでしょうね。
A
いいえ、必ずしもリサイクルされていないとは言い切れません。
(社)全国都市清掃会議の調べ(「容器包装廃棄物のリサイクルに関する全国調査(調査報告書)」平成13年3月)によれば、資源ごみとして収集区分を設けて分別収集しているか、もしくは可燃ごみや不燃ごみなどから資源を回収することにより、資源回収を実施している市町村の割合は、スチール缶が97.3%と最も高い品目であることがわかりました。
さまざまな容器包装が使われている中で、スチール缶の資源回収実施率が最も高かった背景としては、?スチール缶は人手を使うことなく磁力選別機で簡単に中間処理できること、?選別・プレスされたスチール缶スクラップを鉄鋼メーカーが安定的に受け入れていることがあげられます。
スチール缶のリサイクル率が非常に高い水準に達していると言っても、まだ埋立処理やポイ捨てなどによって、適切に処理されていないスチール缶は、およそ30億缶にのぼるものと推測されます。
皆さん、今後ともスチール缶のポイ捨て散乱防止・分別排出へのご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。