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HAND IN HAND

まち美化推進ボランティア
「北口ポイ捨て防止推進協議会」

北口ポイ捨て防止推進協議会は、千葉県船橋市を拠点にまち美化に取り組んでいるボランティア団体です。同協議会が中心となって毎週行っている「まち美化推進PR・清掃活動」は、地域でも大きな話題となっています。こうした活動が一つのきっかけとなって、船橋市では現在、多くの市民がまち美化について真剣に考えています。

 

住民が中心となって協議会を設立

北口ポイ捨て防止推進協議会は1998年9月、船橋市地域の住民・企業・商店・地主などによって設立され、これまでさまざまな活動を行ってきました。

同協議会の発足にあたって、牽引役を果たしたのが、JR船橋駅周辺住民の方々です。まず最初に住民自らが立ち上がり、それまで自治会で行っていた美化活動を発展させていったのです。また同年6月、船橋市で「ポイ捨て防止条例」が施行されたことも大きな推進力となりました。「多くの市民に条例を知ってもらい、条例を実効性のあるものにしていきたい」という願いを込めて、同協議会では、ポイ捨て防止条例の普及・浸透のためのPR活動も行っています。

船橋市では、こうした協議会の動きに呼応して、JR船橋駅北口周辺地域を「ポイ捨て防止重点地区」に指定したり、環境部クリーン推進課が窓口となって活動をバックアップしています。

また、地域の企業の中には、PR・清掃活動に必要な道具の費用などを援助したり、社員教育の一環として清掃活動に参加するなど、住民・行政・企業が一体となってまち美化活動を盛り上げています。

こうして、99年3月に始まった同協議会の活動範囲は現在、駅北口から南口まで広がり、多くの住民・自治会などが一致団結して、協議会を運営しています。

収集された散乱ごみ

ごみは市内の公園に設けられた臨時回収場所に集められ、処理されています。1回の清掃活動で収集されるごみの量は当初60kgにもおよんだそうですが、現在は多くの方々の努力によって30kg前後と半減しています。

<こんなのもが捨てられています?!>
・タバコの吸いがら・菓子などの包み紙
・タン・ツバ
・レシート類・ガム・あき缶・ペットボトル

 

週2回のPR・清掃活動でポイ捨て防止をアピール

同協議会では、毎週火・木曜日に、JR船橋駅周辺でポイ捨て防止を訴えるPR・清掃活動を行っています。活動は朝10時から11時頃まで、駅周辺でポスター・看板・のぼり旗・うちわ・録音テープなどを使って、ポイ捨て防止を訴え続けています。また、こうしたPR活動と同時に行っている清掃活動では、のぼり旗やうちわを持って街中を一周し、道路や公園に散乱しているごみを収拾しています。

こうした活動は、多くの人々の目にとまり、理解者や協力者も着実に増え続けています。いまでは、船橋市の住民だけでなく、駅利用者や周辺地域の方々も活動に参加しているそうです。

 

年2回大規模なキャンペーンを実施

さらに同協議会では、春と秋の年2回「ポイ捨て防止キャンペーン」を実施しています。昨年10月に開催したキャンペーンには、地域の小・中学生や町会・自治会の方々、530(ごみゼロ)推進員など、およそ2,000人が参加し、大いに盛り上がりました。

今後の抱負について、協議会の皆さんは「これまでの活動を通じて、学校と連携して社会教育を進めたり、産業界や行政に協力を求めたりして、散乱ごみが発生する構造的な問題を解決していくことが、とても大事なことだと思いました。これからも、より多くの人たちと一緒になって、まち美化をさらに推進していきたいですね」と語ってくれました。